内**也
こちらAmazonで買いました
日本語字幕なかった ジャケ買いでもいいかな デジタルコピー付いてるけど英語の説明わからない 結局スチール版、4K、国内版BD、こちらの輸入版全部Amazonで買ってしまった
A**ー
言語が思考を形成する
【ネタバレ要注意!!】映画「メッセージ」原題:arrival2016年/アメリカ配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 友人や先生が面白かったと言っていたので見てみたが、その通りだった。特に自分は大学で言語を専門的に学んでいるので、興味深い点がいくつもあった。まずはあらすじを紹介していく。ある日突然、地球の12ヶ所に謎の宇宙船が現れる。主人公で言語学者のルイーズは、科学者のイアンとともに宇宙人との意思疎通を図るよう要請される。様々な試行錯誤を重ね、着実に宇宙人との距離を縮めていくルイーズだったが、侵略を恐れ武力で事を進めようとする国が出てきて…と言った内容である。 ルイーズが未知の相手と意思の疎通をしていく過程は非常に興味深い。最初ルイーズたちは音声での会話を目指したが、成果を得ることはできなかった。そこで、ホワイトボードに文字を書くことでコミュニケーションをとろうとした。その結果、宇宙人もヒトデのような形の手から墨を出し、円形の文字を示すことで応答するようになる。音声から何も解読できなかったのは仕方がない。実は彼らが発する音と文字にはなんの関連もなかったのだ。人間は音と文字を連動させて言語を成立させているが、この宇宙人たちは違った。円形の文字は表意文字であり、円をパターンごとに分割し意味を明らかにしていくことで徐々に解読できるようになっていく。次にしたことは英語の単語を教えることだ。最初は簡単な単語から教えていく。ルイーズたちが一番聞きたいことは、彼らがなんのために地球にやってきたのかということだ。相手に正確に質問を理解し、また正確に答えてもらうには、簡単な言葉から教えていかないといけない。地道な試行錯誤を続け、だんだんとやりとりができるようになっていく。ルイーズの考えるプロセスは科学者であるイアンを驚かせるほど緻密なものであった。未知のものから規則性を見出し、解読し、意思疎通を果たすまでのプロセスを細かく計算していく様は理系的な作業に近いと自分は感じた。言語学という分野はただの文系科目ととらえず、多角的な視点で捉えるべき学問であるということにこれらのシーンを通じて気づいた。このようにしてルイーズたちはヘプタポッド(途中から宇宙人はこのように呼ばれるようになる)と簡単なコミュニケーションを取れるようになり、彼らが地球に来た理由を探り始める。 ルイーズ率いるアメリカはこのような方法で意思の疎通を進めて言ったが、中国はまた違った方法をとった。マージャンである。マージャンパイを用いてコミュニケーションを取るというユニークな手段に出たのだ。しかし、ルイーズはこの方法を危険なものと捉えた。対戦ゲームであるマージャンのパイを用いてコミュニケーションを取ろうとすると、思考の基盤が「対立」と「勝利」と「敗北」のみになってしまうと彼女は指摘したのだ。この指摘は「話す言語が我々の思考を形成する」ということに基づいている。 これこそがこの映画のテーマだと自分は思う。さっき述べたあらすじの先の展開を明らかにしてしまうが、ルイーズはヘプタポッドの言語を理解することで時間という概念を超越するようになる。自分が未来に経験することを予知できるのだ。これはなぜかというと、ヘプタポッドの言語において時間という概念が人間と違うからだ。彼らは未来に起きることを予知できる。ルイーズはそんな彼らが使用する言語を習得したことで、彼らの思考方法を得ることができたのだ。そしてこの未来予知が冒頭のシーンに関わってくる。主人公が超能力を手にする話はたくさんあるが、この映画は他と比べると説得力がある方だと思う。撮影の仕方は良かった。主人公の視点に近い角度から撮影しているシーンが多々あったので、少しだが宇宙船が地球にやってくるという状況を体験している気持ちになれた。 すこし気になった点は、中国やロシアが、一向に行動を起こさない宇宙船に対して武力で対抗しようと動き出したことだ。相手は未知の物質でできていて、突然地球にやってきた。地球にやってきたということは、地球よりも科学のレベルは上である。そんな相手に攻撃を仕掛けるだろうか?いくら中国でもやらないと思う。一度分裂した世界の国々がもう一度協力してヘプタポッドの研究をするという展開にするために不可欠なシーンだったからだとは思うが、個人的には疑問に感じた。 全体的にはとても素晴らしい映画だった。見終わったあと、この映画のことがしばらく頭から離れなかった。ハリウッドは売れた映画は続編を作ることが多いが、この映画に関してはやめてほしい。続きを作ったら矛盾がいっぱいうまれてしまうと思う。一回では理解しきれなかったことや気づかなかったことが多くあるはずなので、もう一度見たい。次に見るときはルイーズの左手の薬指に注目してみよう。
B**)
Unique setting and interesting premise. (Sapir-Wohorf Hypothesis)
The measure that sets true sci-fi Apart from your average space cowboy movie is not shoot-em-up and ugly blood-sucking creatures; it is the human to human interaction in a situation. That is why “Star Trek” reruns and reruns.Even though this movie has unique creatures and so-so special effects (on purpose) this is really about the big questions as if you knew that your child was going to die and the was no way to change that, would you go ahead and have the child?The film is based upon a book “The Story of Your Life” By Ted Chiang. However I have not read the book but have read other stories by the author and think the screen writer Eric Heisserer adds a lot to the experience.Be sure to watch the DVD extras.This is a keeper and you will want to watch it again.A side note: I had not heard the term Sapir-Wohorf but I am a reader of Alfred Korzybski and his independently developing his theory of general semantics.
ア**ク
ファーストコンタクトテーマの本格SF作ですが…それだけじゃない…。
これは中々に批評・紹介しにくい作品。下手にその理由を書くだけでも見る人に対してルール違反となりかねない。作品としてはしっかりとした原作があるおかげもあって物語に安定感があって見応えがあります。何より久々に知的なワクワク感が満載で面白かった。ある日、世界の各地に12機の宇宙船が出現。各国はそれぞれのアプローチと思惑で「彼等」とファーストコンタクトを果たします。しかし人外である彼らとの意思の疎通は困難を極めます。アメリカではモンタナ州の平原に到来した宇宙船に軍の大佐ウェバー(Forest Whitaker)に要請された言語学の第一人者ルイーズ(エイミー・アダムズ)と物理学者イアン(ジェレミー・レナー)の二人が中心となって船内に入り「彼等」とのコンタクトを図ります。手さぐりですすむ彼等とのコミュニケーションは大変な苦労の連続となるのですがルイーズのインスピレーションにより大きなブレイクスルーが生まれます。しかしその情報の開示と共有は米国政府によって阻まれ、世界の各地における彼等との接触内容は結果としてバラバラな情報だけが積み重なることとなり各地で疑心と不安が高まってゆきます。少しづつ異種の知的生命である彼らの思考形態への理解を進めるルイーズは「彼らの言語」に深くのめり込んだことからその心理と精神状態に大きな変化が生じ始めていた…。本作がユニークなのはファーストコンタクトというまさに「王道」のSFテーマを真っ向から描いていると同時にそれ以上というかプラスαの要素を盛り込んでいる点。物語の着地点はその別のテーマを浮き彫りにすることにつながっており完成度は高い。ただし、この結末にかけての展開は映画的に盛り上げる必要がある故なのか、ちょっと性急な印象も。それでも「ある事情」が明らかになった時には「おおっ…これぞSF」と素直に感銘を受けました。昨今の本格SF映画となるとスペクタクルシーンを増量してお茶を濁されるような印象の作品が多いのだが本作の場合、大ネタの内容は逆方向を向いていてパーソナル且つエモーショナルなお話に収束してゆくのでビックリしました。それゆえ、「分かりにくい、地味」という意見も当然あるでしょうが。映画の構造として引っかかるものがあったのも事実。ただ、ラストまで見れば原作のタイトル「あなたの人生の物語」というのが実に適格なタイトルであることが分かる。映画版の原題Arrival「到来」も深読みが出来ていいタイトルですけどね。ファーストコンタクトSFとしては描写のスケールの大きさに加えてどシリアスなトーンでSFらしいワクワク感がちゃんと構築できていて嬉しくなりました。宇宙船の形(一部で有名な米菓そのものと言われてますが…)やヘプタポッド(7本脚)エイリアンの姿態もちゃんと描かれていてセンス・オブ・ワンダーに満ちております。ただ、彼らの言語体系に関する部分の説明はさすがに一筋縄では行かない訳でちょっと分かりにくいかも。それでもあの部分を映像化できただけでも大したものとも言えましょうが。エイミー・アダムズとジェレミー・レナー、共に好演。特にアダムズ嬢は難しい役どころだったと思いますが緊迫した場面でもヒステリックになるのではなく整然と対処しようとする意志の強さを伺わせて説得力がありました。これまでの役柄のイメージには必ずしも合わないルックスとも思えるのですがこれはやはりラストの展開を考慮しての配役だったのでしょうか。ただそれを言うならジェレミー・レナーも学者タイプには見えない(笑)。でもルイーズにどんどんと惹かれ、彼女を護ろうとする意図が見えてくる過程も嘘くさくなっていないのは持前の包容力のおかげでしょうか、こちらも好演でありました。彼ももっと役が広がってもいい役者さんだと思います。世界規模の大事件をネタにして緊迫感を醸し出しながら敢えて安易にスペクタクルを盛り込まず、ある人物のパーソナルな物語に落とし込んだデニス・ビレヌーブ監督の見識は正解だと思いました。ただ、ファーストコンタクトSFという点に強く関心を寄せ過ぎるとこのクライマックスの展開に物足りなさを覚える方も出てきそうではあります。私自身、このテーマに関してはやはり現時点ではロバート・ゼメキス&ジョディ・フォスターの”コンタクト(1997)”がベストかなと(これはもっと評価されていい作品でしょう)。ヴィレヌーヴ監督、前作「Sicario」そして本作を見て、この調子なら今年公開の新作、”ブレードランナー2049”にも期待が持てそうな気がしてきました。
A**N
邦題に共感
この作品には邦題の方が相応しいと思う。作品を見終わった後の感動が、邦題を名した人と分かち合えた気がする。映画はアカデミー賞作品のSF映画「コンタクト」にとても似ている。姉妹作品といってもいいくらい。コンタクト同様に、とても面白くて感動させてくれる、大人の映画。
S**H
見てみるのが一番です
インデペンデンスデイなどに代表されるエイリアンとの遭遇もの、宇宙戦争ものを期待してみると見事に裏切られます。基本的に全体の色彩が微妙に薄く、やや暗い感じの画面が目立つ映画です。しかし、中身は最初からぐいぐい引き込まれます。途中、なんだこれは?と不思議に感じるところが数か所ありますが、最後の方ですべて種明かしされ、腑に落ちます。それにしてもアメリカという国は、軍に勤めたことがあって、一定の機密情報に触れる資格のある人は、なにか危機と呼ばれる状況になった時にすぐに駆り出されるのですね。主人公の言語学者を演じる女優さんは、見る角度によって美人に見えたり、あまりそうでなくも見えたりと、なかなか味のある顔と演技を見せてくれます。絶対後悔しない作品です。お楽しみください。
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1 month ago
1 week ago